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    • 2019.06.21 Friday
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    呼称・呼び方について

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       「ヤマモト−。」と、私は部下の名前を呼んだ。
      異動してきたばかりの上司が、それを聞いて、「部下を呼び捨て
      にしてはだめですよ。」と私をたしなめた。
       「はい。」と返事はしたものの、「何を云っているんだ、このおじ
      さん。」と心の中でつぶやいた。
       20年以上前、自動車関係の製造会社で仕事をしていた時の
      話である。

      ブログ2.png


       NESTにて仕事をするようになって7年。
      利用者の方を呼ぶときは、基本的には”さん”付け。
      ただし、自分のこどもくらいの男性には”くん”付けをしている。

       今年度の初め、特別支援学校高等部を卒業し、移行支援の
      利用を開始した男性Aくんが、「稲葉さん、おはようございます。」
      と挨拶をしてくれたので、「Aくん、おはようございます。」と返した。
       するとAくんが怪訝な顔をしたので、「どうしたの?」と聞くと、
      「”さん”がいいです。」と答えた。
       ・・・それから、”Aさん”と呼んでいる。

       同僚、後輩、友人を呼ぶときは、ニックネームや呼捨てが当たり前
      の時代を生きてきた私にとって、そのように呼ぶことも、呼ばれる
      ことも、まったく抵抗がなく、逆に親近感を覚えていた。

      ブログ1.png

       学校でも、先生が生徒を”さん”付けで呼ぶ時代である。

       今の時代、公の場では、”さん”付けが主流。
      呼捨てなど、もってのほか。

       ”呼捨て”される場合、呼ばれる側の人たちは、威圧感。恐怖感を
      感じる場合もある。
       周囲の人は、呼んでいる人を高圧的な人と感じるであろう。

       一方で、組織のまとまり、団結には”緊張感”が必要という考えがある。
      スポーツ界や軍隊などにおいて、緊迫している中で、仲間を”さん”付けで
      呼んでいるのは、ちょっと滑稽である。

       私自身、スッキリしている訳ではないが、時代の流れに乗って、
      基本には”さん”付けを励行していく。

      ブログ3.png

      「引っかかること」 
          テレビでジャニーズの若者たちは、先輩のことを”くん”付け
         で呼んでいる。  
         これには、違和感を感じる。
         違和感を感じるのは、私だけであろうか?


                                          いなば

      JUGEMテーマ:軽度発達障害児




      炎天の中

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         ある夏の日、炎天の中、黙々と作業に取り組んでいる姿があります。
        障がいを持つ労働者の中に混ざり、小さな部品をハンガーに掛ける作業に没頭しています。

         先日、富士特別支援学校から 女性の新人教員が新人教員研修の一環として
        NESTの母体となっている 有限会社フジ化学 に、ボランティア実習を行うために訪れておりました。 
        経験していただいた作業は SPG(Small Parts Group) と呼ばれている部門で部品のハンギング。

         有限会社フジ化学は、金属の表面処理を行っている企業で、主に自動車部品などのメッキ処理を
        行なっています。
         扱う部品は大きな部品から小さな部品まで、様々な部品がありますが、
        SPGではその中の細かな、小さな部品を扱う部門となります。

         メッキ処理を行う際には金属表面全てを膜で覆うことが理想となりますが、、
        部品単体でのメッキ処理は困難なので、ハンガーと呼ばれる治具に部品を予め吊るし掛け、
        効率良く効果的に表面処理を行っていきます。

         SPGで扱う部品は、様々な形をしており、それぞれ専用のハンガーに決められた方向に部品を掛ける事が要求されます。
        何百、何千と、細かな部品を決められた向き、間隔に正確に吊るし掛けて行きます。
         片手に部品の入ったボールを持ち、力士が四股を踏むように腰を落とした姿勢で部品を吊るし掛けていきます。
        その場に留まった状態で身体の上下動を主に使う動作となり、見た目は地味な作業ですが、下半身や腰、部品を持つ腕にも大きな負担がかかります。

         私自身も入社当時にSPGでの作業を経験しましたが、非常に根気の必要な作業となります。
        特注家具を製造していた過去を持つ私にとっては、変化の少ない単純作業の繰り返しは正直苦痛に感じてしまう作業でした。


         実習中の先生に少し話をうかがってみました。
         
         当初は小学校の教員を目指していたそうですが、実習で経験した特別支援学校での教師と生徒の関わり、
        教育の手法に感銘し、興味を覚え、特別支援学校の教員を目指すようになったとのことでした。

         実際に障がいを持つ方々と一緒に労働した感想をうかがうと、
        「どなたが健常者でどなたが障がい者か区別がつかない。皆、普通に仕事に取り組んでいる。」
        と、この場に訪れた誰もが感じることを 言葉にしていただきました。
        また、「作業についての方法や手順を教えてくれたり、休憩を取るように気遣いの声かけまでしてもらいました。」
        とのことでした。
         企業に赴き、障がいを持つ方々と一緒に仕事をする経験は初めてとのことでしたが、
        実習前に予想したイメージとは少し違ったのではないかな?と思います。

         しかしながら、本日一緒に仕事をした彼等も初めから今の様にバリバリ仕事ができたわけではないのです。
        適材適所、それぞれの持つ能力を引き出すことができているからこそ、今の彼らがあるのです。
         加えて、作業能力以上に必要とされる能力は社会性が身についているか否か、コミュニケーション能力やルールやマナーを守る能力が身についているか? だと思い知らされます。

        この就労に必要とされる基礎を学ぶ場として特別支援学校は大きな役割を果たしていると感じています。

         私どもNESTを利用されている方の中にも特別支援学校を卒業している方々がいます。
        特別支援教育を受けてこられなかった方に比べ、挨拶、報告、返事などのコミュニケーションや清掃などの基礎能力が高く、就労のためのに必要な技術、技能を習得するための訓練にスムースに移行することができています。

        今回実習を経験した新人の先生には 「企業が必要とする人材とはなにか?」 を 
        きっと肌で感じ取っていただいたのではないかと。。。

         障がいを持つ方々と一緒に、黙々と労働する姿を見て感じた次第です。



        支援の礎

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          自分にとっての支援の礎

           先日、こんな事がありました。
          NESTから、フジ化学事務所に用事があり、それを済ませてNESTに戻ろうとしたところで、
          NEST継続A型の利用者のEさんから「●●さん、おはよう!」と、大きな声で挨拶を受けました。
          ごく当たり前の朝の様子かもしれません。

          …ただ、彼女は社会に出てから十数年、他者への挨拶をした事が無い人でした。
          私が入社した頃もそれは続いており、周囲の社員からは、「こちらから挨拶をしても挨拶を返さない人」
          として認識されていました。もちろん、私に対しても同様でした。
          始めの頃は、こちらに慣れていないから、慣れてきたら挨拶が出来るのか?と思っておりました。
          ところが大分仲良く(?)なっても、挨拶だけは出来ません。
          何故なのか?
          もしかしたら、挨拶自体が恥ずかしいのでは?
          家族であっても、他人であってもその習慣が無く、今更…という気持ちもあるのでは?

           そんな風に勝手に想像して、朝の挨拶をゲーム化してみました。
          朝、顔を合わせた時にどちらが早く「おはよう」を言えるかゲームです。
          説明をした翌日から、早速ゲームは始まりました。
          当然、いきなり挨拶ができるわけはありません。何日かは、出会った時に目を合わせて
          にやにやするだけでした。
          私の方から挨拶をして、「はい、勝ちね!」という日が続き、3日目辺りからは、彼女が
          先に発する事ができるようにと、「お…」と言ったところで少し待ってみました。
          すると、「おはよう」と言ってくれ、その時には、「あぁ、負けちゃったよ」とこちらで負けを認め…
          しばらくそんなことを続けると、自分の方から「おはよう!…勝ちね」と発してくれる
          ようになりました。そして、それ(挨拶)は、次第に彼女にも当たり前の事となっていった
          のです。

           10年も前の、私がまだフジ化学で仕事をさせていただいていたころの話です。
          障がい者に対して、特性についての知識もなく、またどのような支援が必要であるか等も
          福祉制度についても、全く知識の無い頃の話です。

           現在、私は福祉の専門家という看板を背負って仕事をさせていただいております。
          ここに至るまで、もちろん多くの研修受講の機会を与えていただきました。
          自身でも学びの機会を求めました。
          ただ、机上の空論にならぬように「実践」の場と、「振返りの場」をいただけていた事が
          未知の世界で仕事をさせていただくに辺り、何よりの学びの機会であり、前に進むための原動力となり、
          自信にもつながりました。
          全てのルーツはフジ化学に在りです。
          大きな声で、名指しでの挨拶で私を呼び止めてくれた出来事が、改めてそれを思い出させてくれました。








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