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    • 2019.06.21 Friday
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    『失敗体験からの学び』

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      利用者のSさんが、「熱があるので帰ります」と言ってきました。
      体調という、本人でしか判らない自覚症状ですから、いつもとは違う状況です。
      しかし、その状況はというと、さっきまでは普通に作業し、動作も普段と変わらず
      健康チェック表の項目には所見やコメントもありませんでした。
      念のため検温をするように促しても頑なに拒絶し、「さっき測ったら熱があった」と
      鸚鵡返しに言うので、「何度だった?」と問いかけると口ごもってしまいました。
      何とか言い聞かせた後の検温の結果は平熱。
      「フラフラする」と言うので、血圧、その他服薬の影響も考え、保護者に迎えに来て
      もらうよう促しても「自転車で帰る」と繰り返すばかり。
      すでに自転車に乗って帰ろうとしていました。
      そのまま帰すには不安を感じたのですぐに保護者に連絡を取り、
      迎えに来てもらうようにしました。
      保護者を交えて面談した結果、体調不良ではなかったと結局のところ判明しました。
      (そのあと定時まで作業を継続しました)

      面倒を考えれば、体調不良と申告があったら、そのまま帰宅させるのが一番簡単でしょう。
      しかし、体調不良を申告したら帰ることが出来る、という本人の安易な「成功体験」を
      させてしまうと、怠けたい、会社にいることにして(早退したことは内緒にしてその時間)
      どこかに出かけたい、そんな考えが浮かんだ時に、その方法を容易に使用してしまう
      ことにもなりかねません。
      私たちは医者ではありませんから、精神的・肉体的な問題は解決できません。

      利用者さんたちは一般企業で通用する人材となれるよう、そのために毎日訓練・努力を
      しています。定時までに出勤し定時後に帰る、これは企業では一番初歩的かつ重要視
      される項目だと思います。それができなくては、スタートに立てません。
      大切なのは、なぜそのような行動(帰りたい)をとったのか、背景にある物は何かを探り
      あて感じ取ることで、短絡的に結果を求めることはしないことだと思います。
      出勤率の良さも自慢できる水準であるがゆえに、このような利用者さんが目立ってしまうのは、仕方ないことなのですが、このようなレベルの中で順応していき、いつか「普通の事」として、できるようになる、そう思った出来事でした。









      職業指導員  赤池

      モチベーション

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        JUGEMテーマ:仕事とは



         私達の職業は、まさにモチベーションの追求にあると言える。それぞれの人生を謳歌してもらうため、目標を定め積極的に行動し、達成、満足、自信、成長を感じられるように動機づけを仕事を通し、提供する事が就労支援と捉えている。

        モチベーション(工賃アップ)

         Sさんは2年ほど前に脳出血により、高次脳機能障がいとなる。受傷前は一般就労されていたが、バリバリ働くというタイプではなかった。NESTを利用されてからもお金は欲しいが、体力を使う仕事(大変な仕事)はやりたくないと楽な仕事を選び、工賃が上がらないと嘆いていた。
         そこで実際に企業で働く施設外就労を見学に連れて行き、今までの工賃月額を棒グラフで示し、以下のように具体的に時間給を提示し、本人と工賃目標を立て3万円を目指す事となった。そのためSさんは企業での立ち作業に耐えられる体力をつけるため、現在は立ち作業を1日5時間半続けている。「疲れた。足が痛い。」と口癖のように言っていたSさんが、大きく変わろうとしている。

        工賃表.png


        モチベーション(新しい環境と仕事)

         Kさんはダウン症で先天性の下肢障がいも有り、車いす生活を続けていた。NESTの利用当初から「工賃を貯めて家族で海外旅行に行きたい!」と大きな夢を持ち意欲的に作業に取り組んできた。4年目の昨年にハワイ旅行を実現することが出来た。ところが夢を叶えた事により、気が抜けしてしまった様子で作業への意欲は下がっていた。NEST青葉町に通っている利用者の話を聞いて「いいな…」とボソッと言った事が印象に残った。
         個人面談の際「KさんもNEST青葉町で作業してみるか?」と質問すると、輝いた眼をして「行きたい!」と即答が返ってきた。見学の際「僕、学校の時も車椅子だから、同じ場所でずっとが多かったから、皆と別だったから。NEST青葉町に行って仕事を頑張って、係長になりたい!」と嬉しい発信が有った。
        明るく広々とした新しい作業環境で生き生きと作業しているKさんを見ると、職員としても嬉しくなる。

        IMG_3094.JPG

         以上のようにモチベーションは人それぞれ、その時によって変わると思われますが、支援者として利用者個々のモチベーションは何かを分析し、それを提供できるシステムを積み上げていきたいと考えています。

                 総合センター長  三浦 豊


        KYT(危険予知トレーニング)

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          KYT(危険予知トレーニング)とは、工事や製造などの作業に、従事する作業者が事故や災害を未然に防ぐ事を目的に、
          その作業にひそむ危険を予想し、指摘し合う訓練のことで多くの企業で実施されています。
          フジ化学の現場でもA型の利用者さんにKYTを行います。
          現場にどんな危険があるのか、危険のポイントはどこなのかを実際に見せたり、掲示しています。
          しかし、多くの利用者さんは時間が経つと忘れてしまったり、掲示していても見ない方がいます。
          その為、フジ化学では現場で作業しているA型の利用者さん全員にKYTカードを渡しています。
          KYTカードとは、KYTのポイントを写真付きでまとめた物です。
          作業中はこのカードを身に付けて、いつでもKYTの内容を確認出来るようにしています。


          KYTカードを身に付ける事で、現場に多くの危険が潜んでいることを理解し、全員が共通意識を持つことが出来ます。
          KYTはやって終わりではなく、KYTの内容を現場で実践する事が大切になります。
          私達職員は、KYTを行なったり、口で伝えるだけではなく、先頭に立って実践し、
          行動で示して利用者さんに伝える事を忘れてはいけません。
          カードを渡すだけでは理解出来ない事も多くあります。
          作業を行う上で一番大切な事は安全に行うことなので、時には利用者さんに厳しく指導することもあります。
          その時はただ厳しく言うのではなく、何故ダメなのかを伝えることを意識しています。
          今後も利用者さんが安全で正確な作業が出来る様に考えていきたいと思います。

          小田

          JUGEMテーマ:軽度発達障害児




          「障がいではなく人をみる」

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            NESTの職員として約2か月たちました。

            過去、いろいろな職種を経験してきましたが

            福祉業界は今回が初めてとなります。

             

            NESTに入所し一番印象的だったのは

            利用開始時に利用者ご本人やご家族の方にご記入し提出していただいている

            「フェイスシート」と「ニーズ確認表」です

             

            faceseat.jpg

             

            これは個別支援計画を作成するにあたり

            利用者の方やそのご家族のニーズ(要望)や希望を確認したり

            どんな趣味趣向があるのか、経歴や特性などを記入していただいている書類です。

             

            私の業務のひとつに、この「フェイスシート」と「ニーズ確認表」を

            パソコンのシステムに入力していくという作業があるのですが

            成育歴(経歴)や今後のご希望を確認していると

            特にご家族の方の思いに心打たれます。

              

            知人に教えていただいた言葉があります。

            「ジャッジメント(評価)を手放しなさい」

            これは精神科医の水島広子さんが

            精神科医の立場からトラウマ治療に関し書かれた著書からの引用だそうです。

             

            私はこの言葉を

            「己の価値観で、人や自分自身をジャッジメント(評価)・決めつけをしない」

            という意味で知人が教えてくれたのだと思っています。

             

            人は自分の物差しで他人を見がちです。

             

            NESTの行動指針のひとつに

            「障がいではなく人をみる」という言葉があります。

             

            利用者の方やご家族はもちろん、

            自分自信を取り巻く人々…家族や職員の方など…に対しても

            己の価値観や物差しで、決めつけや評価をせず

             

            「フェイスシート」や「ニーズ確認表」に記載していただいた

            要望や希望に、できる限り近づけられるよう、また達成できる為に

            貢献し私なりに従事していきたいと思います。

             

            指導事務M


            尊敬するということ

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              JUGEMテーマ:軽度発達障害児

               

               

              私が入社して、もうすぐ3か月になります。NESTに入り、実践を通じて学ぶことが多く、新たな発見も多いです。
              この3か月、改めて感じたことがあります。
              それは、一人一人の良いところ、尊敬できる部分は、障がいがあるからというわけではなく、1人の人間として見習わなければいけない部分がいっぱい有るということです。

               

              私の妹はダウン症です。そのこともあって、昔から様々な障がいを持つ子どもや家族、福祉施設で働く方と関わってきました。そのような環境で育ったからか、あまり障がいの有無を意識すること無く過ごしてきました。ですが、私が中学生の時、妹はダウン症だということを同級生に話した際、バカにされ笑われたことを覚えています。その時、障がいがあるから、という理由で笑う人がいることを知りました。


              価値観は人それぞれ異なり、障がいが有る方と関わった経験がなく、障がいに対する理解が難しい方がいても不思議はありません。ですが、それだけで笑われたというのは当時の私には信じられず、ショックでした。
              けれど、私にとって妹は尊敬できる部分も多く、私よりよっぽど優秀だと思います。誰に対しても素直にありがとうと言えること、洗濯物をたたむことや、私の部屋の片づけを手伝ってくれること、冗談でもマイナスの言葉は使わず、プラスの言葉を好むこと等、他にもたくさんあります。

               

              障がいが有る。それだけでは、笑ったり蔑む理由にはなりません。1つの情報だけでその人を判断するのではなく、いろんな角度からその人を見て、どのような人なのか知っていく方が大切だと感じます。

              これは、普段の生活でも、支援する上でも大切なことだと私は思います。
              その人の良いところをたくさん見つけ、それをどれだけ伸ばせるか。
              一見短所に見えるところも、視点を変えてみると長所になる。
              この考え方は、今後も意識していきたいです。

               

              NESTでは数値化、構造化という訓練の理念を重視しています。短大の授業ではなかった実践の積み重ねをしていることには驚きました。個々人に合わせたツール(作業手順書・作業実績グラフ・自己管理チェック表など)を作成し、目で見て昨日の自分と今日の自分の違いを確認できるように配慮しています。学校の実習では学ばなかったことがたくさんあり、現場の雰囲気というものを実感しています。昨日と今日、今日と明日、自分がどのように成長しているのか、自分の強みはどこなのか、それを知ることができる支援が大切だと、NESTで働いていて、改めて思います。

               

              3か月という短い期間ですが、利用者さんを見て“ここが変わった”“○○ができるようになった”等、変化している部分を見付けるたびに、周りの環境だけでなく、自分の意識の変化がなければ成長するのは難しいと感じます。少しでも意識の変化があると、少しずつでも成長していけると思います。そうして変わっていくことができるのは、純粋に尊敬できる部分です。そういうところを見ると、自分も見習わないといけないと思います。また、人の成長を近くで見ることができるのは素敵なことだと感じます。

               

              相手を素直に尊敬すること、良いところや強み(ストレングス)を見つけ伸ばすこと。
              それぞれの自立を目指すため、相手も自分も笑って過ごすことができるためにも必要だと感じました。

               

               

              菜の花.JPG

               

              長谷川

               

               


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