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    • 2019.06.21 Friday
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    新たな挑戦

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      NEST青葉町には、対人関係で様々な不安を

      抱えた方が作業をしています。

       

      北朝鮮のミサイル発射のニュースに悩み、夜眠れない。

      と打ち明けてくれるTさん。

      人目を気にしながら怖いと思う気持ちと、人に変な人、

      怖い人と思われていないかという不安と戦い、通所している方もいます。

       

      それでも毎日休まず通所していて、「来たからには作業を頑張ります。」

      と作業意欲を見せてくれます。

      壁側に置かれたテーブルがお気に入りで、この場所が落ち着き、

      集中して作業出来るそうです。

      日々、生産数が伸びており、「昨日は480個だったけど、

      今日は500個を越えた」と、Tさんにとって作業意欲につながっています。

       

      Yさんも人と接することに悩み、個室での作業開始となりました。

      NEST青葉町がオープン当初は顔色も悪く、作業中に気分が

      悪くなってしまう日もあり、時々通所出来ない日もありました。

      明日から新作業に挑戦してもらいたいことを告げると、

      自宅に帰ってから(しっかり出来るのだろうか?失敗しないだろうか?)

      と悩んでしまっていた様子でした。

      そんなYさんも、最近では笑顔を見せるようになり、

      生産数が伸びてきている為、(もっと沢山作れるようになりたい)

      (生産数だけでなく品質もこだわっていきたい。)と意欲を見せています。

      自分の解釈が正しいのか質問してくれるようになり、作業が終わった時や

      材量が無くなった時などは、必ず報告してくれるようになりました。

      青葉町での作業人数が増えたことにより、送迎車の乗車席も他の方と

      座らなくてはならなくなりましたが、「大丈夫です。」と大きな声で

      答えてくれたことに驚き、嬉しくなりました。

       

      日々の成長は少しずつですが、着実に成長している事を嬉しく感じます。

       

      3月の平均製造数が1390個だった方が、4月には480個、そして5月には

      550個を目標に作業に取り組んでいます。

      毎日実績を記入することにより、前回、前々回、または、前月の生産数の

      確認が出来るようになっています。

      自分で生産数の確認が出来る事も生産数の向上へとつながっています。

      勿論、出来高制なので工賃も確実に上がり、彼のモチベーションは高まっていて

      (工賃3万円稼ぎたい)と目標を持っています。

      個々に生産数を向上できるよう作業手順書のわかり易さと見やすさを、

      更にわかり易くする為に、数値化と構造化や視覚支援に挑戦していきたいと思います。

                                          

       

       

       


      洞察力

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        JUGEMテーマ:軽度発達障害児

         

        施設外就労先で、ある事件がありました。
        現場では時に予期せぬことがおこり、私達支援員も未経験の出来事に
        遭遇すればアタフタしてしまいます。

        今年の一月から施設外就労先ではNESTと他の事業所のD施設が同じ現場で
        作業することになり2施設が隣り合わせで作業に取り組むことになりました。
        少し離れた20m先にはD施設の休憩所があり手洗い場やトイレは共有の使用と
        なりました。

         


        そのため朝休憩所から現場に移動するときや昼休みの移動の時、またトイレの
        使用時には時間が重なってしまい、お互いに待ち時間が発生していました。
        ある日の昼休みにいつものように手洗い場には順番待ちの人が立っていました。
        その時は約5名近くの利用者さんが順番を待っていた時の事でした、
        D施設の利用者さんの一人が手を洗った後、次の人がNESTの利用者に順番を
        譲って頂きました、しかしお互いに遠慮して職員同士も、どうぞ!どうぞ!と
        お互いが譲りあう格好となってしまい、そのしぐさが、お笑い芸人のネタを
        連想してか、何人かの人から笑い声があがりました。その直後、D施設の
        ある利用者さんの一人が、急に顔をこわばらせ持っていた手袋をいきなり
        足元にたたきつけてしまいました。
        いったい何が起きたのか!? 周りの人は瞬間の出来事に静まり返り…、
        それ以上エスカレートすれば…と、緊張感が走りました。
        一瞬息をのむ出来事に私たちはただ驚きと緊張感でその場の空気にのまれて
        しまいました。
        その場はD施設の職員やNESTの職員もいたことで事なきに終わりましたが、
        いったいなんで、そんなことになったのか?その瞬間は理由もわからず唖然と
        するだけでした。

        利用者さんの中には、人の笑い声に、時に反応してしまうケースがあります
        、本人には関係のないことでも自分を馬鹿にして笑っていると感じたり、
        笑い声が自分に向けられた悪口のように聞こえてしまう人もいます、時には
        「こいつらはおれをバカにしている ゆるせねぇ!」といった感情が噴出して
        暴力にまで発展しかねないケースも起こってしまいます。

        この事件後NESTとD施設の職員とで今後の対処について話し合いました、
        現在の環境ではどうしても利用者同士が接触してしまい同じようなトラブルが
        起きてしまう可能性が高いため、(手洗い場の増設、簡易トイレの増設等)と
        いった環境整備を企業側にお願いする。そういった共有の見解はあったものの
        現実には見込みは薄いため、自主的に行なえる時差での対応
        (12時の昼休みをどちらかの施設が時間帯を変更する)といった方法で
        同意しました、この案であればお金も掛からず10分程度の時差で解消できると考え、
        すぐに企業側に願いでました。

         

         

         

        企業側もトラブル解消のためならとの事で、ご理解をいただき時間帯変更を実施
        することになりました。
        この10分間をずらすことでムダな待ち時間の発生もなく当初の問題も解消され
        小さな環境改善につながり今は職員も安心して見守りができています。

        今回のようなトラブルが発生するとすぐに対策が必要になりますが、
        企業関係者の中には作業時間の変更を疑問視する声もありました、企業での就労
        だから環境対策よりも利用者さん自身が社会で適応できるよう、教育や訓練で対処
        すべきだ、といった意見もありました。
        しかし障がい者就労支援の目的から見れば無理があるように思います。こういった
        見解は障がい者の人達が社会で働く大きなカベともなり弊害ともなってしまう
        ように思います。
        無理解や配慮に欠けた環境は障がい者にとっては、つまずく危険に満ちた場となり、
        差別の対象を引き起こす可能性を増し、働きやすい環境を阻害する要因といえます。

        今回の事件は障がい者の就労に必要な気づき、配慮といった大事なことを考える
        きっかけにもなりました、


        利用者さんの支援といっても現実は私達支援員の力量が試される場でもあります。

         

         

        以前、社会福祉法人で『 理想の老人ホーム 』とのタイトルで、ある施設を紹介した
        記事がありました。
        そのなかに心に残ったコメントがありました。 そこには ―
        「 特に大切にしていることの一つが、ご利用者への「話し込み」。 何気ない雑談から
        その方の体調や望んでいることなどが分かるからです。でも、よくある失敗ですが
        スタッフの思い込みによる押し付けは禁物 」
        …。「 どんなに素晴らしい施設でも、施設のよしあしを決めるのはスタッフです。
        創業者や理事長の理念が各人に伝わっているかも重要です。当法人では、ご利用者の
        気持ちを −「感じる力」−を磨くように強調しています 」とありました。

         

        この老人ホームに対して我々就労支援は「洞察力」を磨き、わずかな変化も敏感に
        とらえる観察力をやしない気づき・配慮といった支援に努力していきたいと思います。

        原田陽二郎


        ワーク:長期休みの過ごし方

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          JUGEMテーマ:軽度発達障害児

           

           

          NESTでは、通所の施設で土曜・祝日も休みという施設が見られる中、
          あえて、月曜日〜金曜日の祝日は休まず、通常開所日とし、
          土曜日も月に1〜3回半日の開所日を設定しています。
          これは近隣の一般企業に固定の週休二日制だけでなく、
          休みが固定されないシフト制の企業も多く見られるためです。
          シフト制他カレンダー上の祝日・休日に出勤がある就労形態に、
          対応できるかどうかも、マッチングの条件となるからです。

           

          普段、週末以外の休みがない分、GW、お盆、年末年始と年に3回、
          1週間前後の長期休みを設定しています。
          長い休みは生活リズムを崩しやすいというリスクがありますが、
          年末年始などは特に多くの企業で長めの休みがあります。
          休み明けに体調を崩してしまう、気持ちを切り替えられないなど、
          普段と違う環境から戻れず、就労状態が悪化してしまうきっかけに
          なってしまうこともあります。
          そのため、長期休みをうまく過ごすということも、
          就労を継続していく上で必要なスキルになるためです。

           

          そうしたことから、NESTでは長期休みの前後で
          「長期休みの過ごし方」というワークを行っています。

           

          休みの前に『どんなふうに休みを過ごすのか』を考え、休みの後に
          『どんなふうに休みを過ごし、休み明けの自分の状態はどうなのか』と
          振り返りと確認をしています。

           

          就労を目指す利用者と、NESTで継続して働く利用者で
          若干内容は異なりますが、
          休み明けにきちんと作業できる自分で通所・出勤するためには、
          何が必要なのか事前に考え意識することが重要になります。

           

          ・生活リズムを崩さないよう、早寝・早起きをする。
          ・体調を崩さないよう、3食決まった時間に食べる。
          ・事故にあわないよう、交通ルールを守る。
          ・体力を落とさないよう、身体を動かす・運動をする。
          ・忘れ物をしないよう、前日等事前に持ち物を準備する。

           

          普段なら当たり前に行っていることでも、長期休みとなると

          忘れがちなところです。
          年末年始のように、どうしても生活リズムが崩れやすい休みもありますが、
          逆にいえば、そういった休みも休み明け前に早めに普段の生活リズムに
          近づけておくことで、休み明けに影響しないようにすることもできます。
          結果を知り、対処と対応がわかっていれば乗り切れるという
          成功体験にも繋がるのです。
          そして、成功体験が続けばそれはひとつの自信になっていきます。
          そんなきっかけのひとつがこのワークです。

           

           

          ですが、このワークの主題はそれで半分。
          もうひとつは、楽しみを持って自分の時間を過ごせるかどうか
          という部分があります。
          楽しみが就労に対するモチベーションになったり、
          気持ちを切り替えるためのツールになるためです。

           

          例えば、写真を撮ることが好きな人がいる。
          いい写真を撮るために、性能のいいカメラやパーツがほしい。
          色々な景色や物を撮りたいから、遠出をしたり、旅行をしたい。
          では、そのためにお金が必要だから頑張って働こうという
          モチベーションや、貯金をしておこうという計画性に繋がっていきます。

           

          例えば、音楽を聴くことが好きな人がいる。
          好きな音楽を聴くと、明るい気持ちなれる、落ち着ける。
          好きな音楽を聴くために、CDやDVDがほしい。
          自分の気持ちを切り替えるツールがあるということは、
          ひとつ大きな強みです。
          それが音楽に限らず、ゲームや漫画などの本でもいいと思います。

           

          欲望・欲求というと、振り回されやすいイメージもありますが、
          自分から動く、積極性への原動力にもなるものです。
          とても苦手なことを仕事にするということは中々ないと思いますが、
          常にやっていても苦にならないほど大好きなことを
          仕事にするということも少ないと思います。
          仕事にやりがいを持って取り組めることは幸せなことです。
          それでも、仕事の中で何某の好悪や快・不快を
          感じることがあります。
          その中で負の感情を抑えるもののひとつが、
          『自分が何のために働いているのか』という目的意識なのです。

           

          「生きていくためにお金が必要だから」はあると思いますが、
          それよりも、「美味しいものを食べたい」「綺麗な服がほしい」
          「友人と遊びに行きたい」「家族と楽しく過ごしたい」
          そんな小さくても楽しみを伴った目的意識があることで、
          仕事をすることと自分の気持ちをどちらをどこまで優先するのかと
          折り合いをつける要因としてより重さを持つことができるのです。

           

          先月、残念ながら雨天予報のため花見から
          レクリエーションになった日。
          その中には5月で7年の勤続になるという元利用者の方が
          いらっしゃいました。
          彼のように長く就労を続けていくことができるよう、
          今回のようなワークの中で、
          自分が働くための動機を見つめる機会にしていけたらと思います。

           

                                 生活支援員 中村

           

           

           


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