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    • 2019.06.21 Friday
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    きっかけ

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    JUGEMテーマ:軽度発達障害児

     

    早いもので今年も残り1ヵ月となり
    振り返ってみるとフジ化学で作業をしているA型の利用者さんが
    大きく成長したと感じます。
    特にここ2〜3年のうちにフジ化学で働き始めた利用者さんの
    wさんはフジ化学で働き始めてもうすぐ3年になり、SPG(細かい部品を掛けるグループ)の班長です。
    入社当初はラインの吊るし掛けの作業をしていましたが、

    真面目で黙々と作業に取り組んでいました。

    また、少しでも時間があれば先輩の作業の様子を見て、どんな作業があり、どの様な手順で
    作業をしているのか見ていました。
    当初は、どうにもこうにもコミュニケーションが苦手で、
    自分から質問や報告が出来ず職員から確認の声掛けをする必要がありましたが、
    きっかけがあれば必ず成長すると確信がありました。
    そんな中、現場で作業配置の変更をしたことでSPGの班長のポジションが空きました。
    spgの班長は班員への指示、部品やハンガーの段取り、ライン長への報告、質問など多くの作業があり責任感も
    求められる重要なポジションです。
    誰を班長にするか、1人1人の特徴や特性を考えながら職員で何度も打ち合わせを行いました。
    そして、wさんに班長を任せる事になりました。
    どうやら私の詠みがあたったようでした、任せられる責任感が彼を変化させたのでした。
    自分が頼りにされているという実感が人の役にたっているという自信につながってくれたのだと
    これをキッカケに彼の眠っていたポテンシャルを呼び覚ますことが出来たのかと私自身も大きな達成感と
    悦びで胸が一杯になりました。
    最初はライン長や前班長と一緒に行動して少しずつ仕事を覚えてもらいましたが、とにかく仕事を覚えるのが
    早くて驚きました。
    ある日、私が「wさんは仕事覚えるの早いね」と声をかけると、
    wさんは「SPGの班長がどんな仕事をしているか前から見ていたのでなんとなくわかります」と答えました。
    wさんは当たり前のように言いましたが、私はただただ感心したと同時に、

    wさんを班長に配置して本当に良かったと思いました。
    wさんが一通り仕事を覚えてからは班長として独り立ちして

    作業に取り組んでもらいましたが、日に日に成長し、今では立派なSPGの班長となりました。
    入社当初苦手だったコミュニケーションの部分も改善され、
    今では分からない事があればすぐに質問が出来るようになりました。
    また、指示を受けた作業が終わると必ず私に「終わりました」と報告をしてくれます。
    班員からの信頼も厚く、SPGのグループが1つに団結していて、生産数も向上し、目に見える結果も残してくれています。
    wさんは大きく成長してくれて本当にうれしく思います。wさん自信も自分が成長していると感じているはずです。
    自信と責任感をもって作業に取り組んでいるwさんの今後の更なる成長が楽しみです。

             小田


    福ろう製作所〜明日を今日よりも 良い日にしたい〜

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    JUGEMテーマ:軽度発達障害児

     

    B棟で作業をしていると、外から
    『みぎ〜、ひだり〜』
    と、ゆっくりだけれど、元気な声が聞こえてきた。
    外ではフジ化学の朝礼で実際に行われている「ストレッチ」を、社長から指名を受けた就労継続支援A型の後藤さんの指導のもと、職場体験実習で来所された富士宮第四中学校特別支援学級の生徒たちが「体験」を行なっていた。

    この体操は一見地味だが、とてもハードなもの。
    両足を開き、両手をまっすぐ前へ出し、腰を深く落とす…
    いわゆる「スクワット(しこ踏み)である。
    その後、『みぎ(足を前)〜、ひだり(足を前)〜』と発声しながら、ゆっくり前進する。

    これはメッキの吊るし掛け作業を、安全に効率よく行う為の基本姿勢のトレーニング。
    中学生は馴れない姿勢に四苦八苦しながらも一生懸命に取り組む。
    ふと、お揃いのジャンパーに目をやると「福ろう製作所」と書いてある。

    私は思わず「福ろうの子たちなんだ!」と叫び、外へ飛び出していた…

    社長と「福ろう製作所」の話は後で聞きことになり驚いたのですが、私と「福ろう製作所」との出会いは2年ほど前。
    以前、一緒に勤務していた方の息子さんは障がいを有しており、当時、富士宮第二中学校の支援学級に通級されていた。
    11月頃になると二中の子どもたちが製作したカレンダーを職場に持参してくださった。
    様々な障がいを持った子どもたちが一所懸命に製作した、というだけで感動。
    しかも富士山や両翼を広げたふくろうの躍動感ある構図、色鮮やかで淡い配色、どこか優しい印象。

    なんといっても「ふくろう」のキャラクターが実に可愛らしい!
    注文用紙も添付されており、ポスターサイズのカレンダー、ポチ袋、キーホルダーなど様々な商品が並んでいた。

    私は一瞬で心を奪われた。
    色々悩んだ挙句、「子どもたちのお年玉にはこれが良いかも!」とポチ袋を、

    「玄関にはコレかな?」と、富士山と2匹のふくろうの切り絵額を購入。

    私には息子二人がおり、なんとなく兄弟にも見えたので、ふくろうのように仲よくして欲しいという願いも込めて購入を決めた。
    そのふくろうの額は、いまでも我が家の玄関で、お客様を出迎えてくれている。

    その後、社長から興味深い話を伺った。
    「NESTが開所される前から特別支援学級の実習の受け入れを行っていた。

    12〜13年ほど前になるが、富士宮第二中学校にいらした先生から『自分が得意としている切り絵を使って

    子ども達と何かできることはないだろうか?』と相談を受けたことがある。

    社長はカレンダーでも作ってみては?そして株式会社を作って販売してみては?

    とアドバイスしたことがあるんだよ」と…
    ま、まさか!
    NEST(厳密に言えばフジ化学)と「福ろう製作所」に、社長とそんなつながりがあるとは…!
    ビックリ仰天である。

    私たちはふだんから社長がこれまで取り組んできた様々な事を、もっともっと貪欲に吸収して

    いかなければならないなと、つくづく思いました。

    このような縁もあり、一所懸命に頑張る彼らの居場所「福ろう製作所」について書き進めてみようと思う。

     

    ★福ろう製作所とは?
    何を隠そう、中学生の彼らは「福ろう製作所」の社員。
    社員?子どもなのになぜ?そう思う方も多いはず。
    「福ろう製作所」は、市内の特別支援学級の教員・生徒で構成された疑似会社で、社長、社員がいる。

    社長が校長先生、社員は自分たち…
    生徒たちにはとても分かりやすい構成になっている。
    (市内の市立中学校13校のうち、支援学級を有するのは5校)


    ★いかに技術を磨くか?
    彼らは常に技術を磨いている。題材はふくろうだけではない。美術の時間や総合学習の時間を用いて、各学年で年間を通じて作品を製作。毎月の暦、遠足や修学旅行の思い出なども作品にする生徒もおり題材は様々。
    このような日々の地道な努力の結晶が「福ろう製作所」の作品となっている。

    また、切り絵技能コンクールが毎年開催され、腕前を競う。
    前出の友人のお子さんは中3で第3位を獲得。その際に賞状、メダル、ボールペンを手にしたと言う。

    生徒たちに、上位を目指したい!と意識を持たせることも技能向上に繋がっている。

    マイカレンダー作品
    (勇ましい武将の切り絵。とても凛々しく、どこか息子さんにも似ているような…)

     

    中学の3年間、何かに打ち込む。そんな体験をできるのは、なかなかない。

    どんな時代でも仕事を覚え自分のものにしていくためには、身銭を切るくらいでなければ会得したとは

    言えないのだろう。

    そんな時代に、「福ろう製作所」の活動を通じ、子どもたちは目標に向かって一所懸命にひたむきに頑張る。
    その姿を実際に目にしたことはないが、想像は容易に出来る。

    大人でも難しいことではなかろうか?
    また、その姿は私たちが接している利用者さんにも通ずるところ。
    目的や意識、意欲があれば障がいの有無に関わらず、人は頑張れる。
    私の担当するB棟で作業するKさんの姿を目の当たりにしているからだ。
    彼は何年もかけて工賃をため、両親をハワイへ連れて行くという夢を実現させた。
    未来を夢見て頑張る生徒を見て、日々一所懸命に作業に打ち込む利用者さんを見て、
    私も特別支援学級の生徒さんや先生方に負けてはいられない。頑張らねば!と改めて感じたのだった。


    <「福ろう製作所」の主な活動>
    4月 第1回合同学習会
     新入社員(新入生)に向け、前年度の取り組みなどのプレゼンテーションを行う
     今年度製品や活動計画について説明
      →目標を持ち、意欲を高める学習会
    6月 第2回合同学習会
     製品の図柄を確認
      →切り絵の腕前を磨き、1日も早く正社員として活躍できるように頑張りたいという思いを強くする
    7月 集中作業実習-月曜日から木曜日まで、本社(二中)へ全社員が出勤
            作業記録簿を用いて将来の職業人としての必要な作業態度、返事や報告、言葉遣い、

            食事のマナー、衣服の着脱、整理整頓など、実践的に学ぶ
    校外活動(金曜)-富士花鳥園等にて実演販売やキャリア体験、調査活動などを行なう
            世界文化遺産となった富士山にいて調査も行う
    12月 夢ステージ
     障がい者の日を記念して行われる野外活動。

     「夢ステージ」では、会場で「福ろう製品」を販売したり、詩の群読、合唱などの発表を行う。

    日時:平成28年12月3日(土) 9:30〜15:00

    場所:富士宮市山宮スポーツ公園(富士宮市山宮2024番地)

    内容:仮装コンテスト(飛び入り参加可)、模擬店、F1グルメ、遊びのコーナー、 ソフトボール大会 など

    ★実際に「福ろう製作所」作品を見ることのできるチャンス!

     

     1月 第3回合同学習会
     4月からの取り組みの成果を保護者や地域の方々に報告
     切り絵教室の開催
     働きの応じ、社長から社員へ「給料」の支給 ←スゴイ(^^♪
      *給料→貯金、社員旅行時の小遣い⇒お金を生かして使うことを学ぶ
    3月 福利厚生事業 社員旅行 ←スゴイ\(◎o◎)/!
     バス旅行を通じ、テーブルマナー、公共施設の利用方法を学ぶ

     

    (Special thanks 福ろう製作所様/S.K.&D.K.)

     

    生活支援員 かとう


    暗黙のルール

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    JUGEMテーマ:軽度発達障害児

    路線バスの中で・・・       
            
     先日、自閉症講座に参加させていただき、帰路での事。       
     会場であった静岡総合庁舎前から、静岡駅行きのバスに乗りました。       
     日常生活では殆ど乗る事のない路線バス、中ってこんなだったんだ・・       
     と思うほど、私の記憶にある車内と変わっていました。   

    バス車内?.jpg    
     低床になり段差の少ない乗降口、中央部分に設けられた優先席。       
     各所についている降車ボタンや手摺り。大きな窓と広い通路。       
      押しボタン1.jpgパスモ.jpg

          
     最近は ICカード も利用でき、利用しやすくなったことを実感すると同時に       
     バスの行き先や停車するバス停の確認、ICカードの使用場所など,       
     少し戸惑い、周囲の方の行いを観察して、確認すると言う状況でした。       
     利用説明は、表示の多くが文章です、読み取るまでに時間がかかります。       
     また目立つようにカラフルに色づけされ、返って目がチカチカしてしまい       
     私は一瞬、どこを見ればよいのかわかりませんでした。       
     たとえば、ご年配の方や障がいを持たれた方、それも普段利用することの無い方が、       
     突然何かの理由で利用することになったとしたら、どうなのでしょう。       
     視覚・聴覚、また、さまざまな障がいを抱えている方は、理解するまでに、       
     時間を要することもあるし、理解したとしても行動に移すまでにも時間を要します。       
     通勤時間帯など、乗客が多い時間帯など周囲はどんな風に見守るのでしょうか?       
     席に着き、そんな事を一人考えていました。       
            
     暫くすると、後ろから甲高い男性の声がしてきました。       
     「信号 赤 だから止まれ〜 しっかり止まれ〜       
     信号 青に 変わったら、○○交差点は左に曲がります」       
     その男性は、後方の席に一人座っていました。       
            
     私と一緒に乗車したのは、同じ研修会に参加されていた方々で、       
     県内の施設勤務の女性二人組、その男性の隣りの席に座り、話しかけていました。       
     男性は女性達に、一生懸命にバスの経路や曲がり角の様子について説明しています。       
     私はその様子を聞きながら (きっとバスが好きな方なんだな、毎日乗っていて       
     路線も知り尽くしていることだろう、周囲からバス博士って呼ばれていたりして・・)       
     などと、呑気に微笑ましく聞いていました。       
     私の通路反対の席には、同じ作業所に通っているのか、優先席に2名の男性、       
     「また言ってるよ」くらいの感じで見守っていました。       
     男性の声は休むことなく、通過するバス停名を告げながらバスは進みます。       
     しかし、次のバス停から乗車してきたサラリーマンの中年男性3人、       
     仕事が忙しかったのでしょうか、気怠そうにつり革につかまり、ジロッと見つめ、       
     舌打ちをし、「賑やかですな」「まったく・・」「迷惑ですね」と。       
     それを下から見上げる優先席の二人の切ない顔。       
     どんな思いでつり革のサラリーマンを見上げていたのだろうと思いました。       
     声を上げる男性も、いつもは静かに乗車しているかもしれません。       
     ただ、乗り合わせた方が話しかけたことで、バスの事を話したく       
     なっただけかもしれません。       
            
     公共の乗り物である路線バスの中、「静かにしてくれよ」という思いも       
     わかります。自身が体調が悪い時などには、尚更そう思う事でしょう。       
     男性も声を小さくし、迷惑にならないように、気をつけなければなりませんし、       
     周囲は「もう少し静かに話そうね」と、伝えてあげても良かったと思います。       
            
     先日、利用者 Aさんの連絡帳の中にこんな報告がありました。       
     富士山とバス.jpg       
     その方は、市内の路線バスで通っています。       
     ある日の帰りのバスで、富士山旅行に来たと思われる       
     年配の男女4人組と一緒になったそうです。その方々も楽しい旅行なのでしょう、       
     気分は高揚し、車内に4人の話す声が響き渡っていたそうです。       
     ですが、Aさんはその賑やかさに、我慢の限界を超え、降りる際に       
     「あんたちだけの観光バスじゃないんだ、静かにしてよ、」と注意をしたとのことでした。       
     Aさんの性格柄、きっと強い口調で言ったのだと思います。       
     言われて静かになったそうですが、もしかしたら       
     「何よ〜 少しぐらいいいじゃない〜 うるさいわね〜」と思っていたかもしれません。       
     Aさんも「もう少し静かにしてもらえませんか、迷惑になってますよ。」と、       
     穏やかに言えると良かったと思います。       
            
     バスの話をしたい男性も、旅行の4人組も、       
     どちらも、少しぐらい・・・の範疇であったと思われます。       
     ですが、この『少しぐらい・・』というのがとても難しい判断です。       
     声の大きさは、話す場所によって変えなければなりません。       
     野外で遠くにいる人に話をするときには大きな声で話します。       
     バスや電車など公共の場所で話をするときには、話をする相手に       
     聞こえるだけの小さな声で話します。       
     そのように、暗黙のルールが社会には存在しますが、       
     そのルールが理解できず、大きな声で話をしてしまう人もいます。       
     そのような時、「静かにしましょう」、と言われても、       
     静かとはどうゆうことなのでしょう。       
     「もう少し小さな声で話しましょう」、と言われても小さな声ってどれくらい?       
     あー? あー? あー?       
     「もう少し待って・・」って、もう少しって?、何分?何秒?、       
     これくらいってどれくらい? 何個かな?何十個かな?       
     このように曖昧な表現はたくさんあり、伝わりにくい表現です。       
     それを理解して訂正することや、周囲の状況を察して行動することは、       
     障がいを持った方には、とても苦手な事です。       
            
     たとえば、NESTでは事務所の扉には、このような表示があります。       
      声の大きさ職員室.JPG      
     声の大きさを、視覚で伝えます。       
     事務所なので、大きな声で話をしてはいけません。       
     「ここでは、大きな声で伝えるときの半分の大きさで話をしてください」と伝えます。       
            
     この絵カードだけでなく、NESTでは様々な表示で、わかりやすく、丁寧に伝えています。       
     私たちは、どこの職場にもある暗黙のルールを明確なルールとして整備し、       
     どこに就職しても、通用する人になれるよう支援を行っています。       
     えかーど.JPG       
     それは「障がい者にわかりやすく、ではなく、誰にでもわかりやすく」です。       
            
     電車や路線バスなど、もう少しわかりやすい表示だったら・・・       
     そう思うのは私だけでしょうか・・・。       
            
     生活支援員 こじま      


    『 利用者さんの想いや悩みから学んだこと 』

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    JUGEMテーマ:仕事とは

     

    義足と松葉杖を使って生活をする利用者さんがNESTにおり、送迎サービスを利用して通所してきて作業に前向きに取り組んでいます。先日、自宅までの送迎の際の会話で、最近、新しく利用を開始し週に2日だけNESTに入られた利用者さんの話題になりました。

    「たとえ週に2日でも外に出ることが大事だよね。家にこもると本当、気持ちを閉ざしちゃうし碌な事考えないからさ」と、実体験を語ってくれました。

    足を悪くするまではやりたい放題の暮らしぶりだったそうで、足を切断し病院から家に戻り一人暮らしを始める時に決心したそうです。

    『この先、生きていく為に松葉杖が無いと困る。家事をやらなくてはいけない。生きているのは面倒だし大変だ。一人だと寂しい。』等とネガティブ思考は絶対にしないぞ!と

    『大切なのは健康の維持だから食事はバランスを考えて、睡眠時間は規則正しくと心掛けて、TV番組はお笑いがほとんどで、見ていつも笑って生活するんだ。』このように自分に言い聞かせ、障がいが有っても強く生きていくんだとの話に、私は感動させられ、見習わなければならない精神だと強く思いました。

     

    NESTを利用する女性の悩みです。仕事はテキパキとこなせるが、おしゃべりが苦手な利用者のある想いを知った時に私は切なくなりました。携帯電話のアプリは今や数々あり、家族や友人とラインなどメールでやり取りできる便利な世の中になったものです。

    以前から友人とライン・チャットなどで想いを打ち明け合い、本人は上手く関係を保ってきたつもりだったが、突然、友人から返信が来なくなり、その理由が解らず苦しんでいるそうです。何故、友人は怒っているのか?返信してくれなくなった理由は何なのか?悩んだ末に相手に質問すると『なんでそんな事を聞いてくるの?』という返事があり、その後は通信が一切途絶えたこともあったそうです。

    私は健常者、障がい者問わずコミュニケーションをとることは難しいと思います。でもコミュニケーションを取らずして生きていくことは出来ません。コミュニケーション・スキルを向上できるように土曜日はSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)を実施し、それぞれの生きづらさを少しでも解消できるように取り組んでいます。

    今回のブログでは2人の利用者さんの想いや悩みを紹介しました。

    NESTでは就労支援という大きな使命が有ります。利用者さんが発信してくれる内容に向き合い一緒に考え、働くためのモチベーション・アップに繋げられるようポジティブな支援を目指そう!と改めて考えさせられました。

     

                      職業指導員  戸梶 幸美


    耐性とモチベーション

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    JUGEMテーマ:軽度発達障害児


    「耐性とモチベーション」

     

     

     私が今年の4月にNESTに入社して7か月になりました。色々と失敗を重ねながらも社長や諸先輩方の助けをお借りしながら、亀のように少しずつですが進んでおります。

     

     前回のブログでは「皆が一人のために一人が皆のために」というタイトルで、他を思いやることの大切さについて触れました。

    私は、施設外就労先の企業を中心に支援にあたっていますが、施設外就労先で作業を行う利用者達も少しずつですが、皆で他を思いやりながら作業ができるようになってきたと実感しています。

     

     今回のブログでは、耐性とモチベーションというテーマで話を進めていきたいと思います。

    NESTでは、一般就労することを目指しています。その中で私が感じることをいくつかあげてみます。


     第一は、支援員として利用者に作業において修正・改善が必要な時は、指導・指摘をすることがあります。そのことに対し、しっかりと理解・吸収し、改善することで作業内容が向上していく利用者がほとんどです。しかし、一部には指摘したことへ過度に反応し落ち込んでしまう利用者もいます。

     

     第二は、ちょっとした体調不良でも仕事を休んでしまう利用者がいることです。

     

       第三は、自分がやりたくない作業内容であると、すぐに態度に出てしまう利用者もいます。

     

     第四は、集団での作業や休憩時間などで対人トラブルとなり、そのことに悩んでしまう利用者もいます。

     


     一般就労をすると、仕事上において上司や同僚から指導・指摘をされることもよくあることです。また、ちょっとした体調不良などでもなかなか仕事を休むことはできませんし、その仕事内容が嫌だからといって断ることはできません。また、職場の人間関係は友達関係ではありませんから大変なことも多々あります。

     

     そこで、つい最近社長と耐性についての話をしました。耐性は、受容力いう意味ですので、一般企業に就職して仕事を行なうためにはとても重要ではないかと思うようになりました。

     

     耐性が身につくことで、指導・指摘されたことを振り返りながら、落ち込むこともなく謙虚に受け止め改善につなげられます。ちょっとした体調不良ならば職場を休むようなことはないと思います。

    また、自分にとって苦手な内容の仕事であっても顔に出すことなく頑張れるでしょうし、職場での人間関係も円滑にこなしていくことができると思います。

       私が担当する就労支援施設は、力仕事やベルトコンベアーを使っての資源のリサイクル作業を8名前後の利用者で行います。夏は30度を超える気温の中、冬は寒風の中での作業のため、健康管理は勿論ですが、精神面の安定、作業へのモチベーションを整える事がテーマになります。如何に利用者の耐性を育み、仕事に対するモチベーションを高め、自信とプライドを持って自立を目指してもらうかが大切になります。そのキーワードが工賃です。施設内の作業と違い、企業での施設外就労はより多くの収入を獲得できます。施設外就労で労働と対価を体感することで、更なるステップアップへとの意欲が生まれ一般就労したいと強い希望が芽生えます。


     私たち支援員は利用者と一緒の労働を通し、技術や知識を広げ、生産性を向上する研究を重ねて、耐性やモチベーションを高めて、一人でも多くの利用者を一般就労に繋げる取り組みが大切だと感じています。

     

    杉山直之


     

         

     

     


     

     


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