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適応力vs配慮
- 2013.12.27 Friday
- 日常
- 13:30
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- by cocorone-nest
できない人もいます。
では、集中力が保てずに気が散ってミスをしたり、他人とのコミュニケーション
トラブルに発展したり。
本人が描く理想を強く要求できず、その理想的環境が企業側に備わっているわけでは
ありません。空調完備、無音、周囲の人は皆、面倒を見てくれるetc...。
受け入れ体制や環境整備に間に合うわけではありません。
といった具合に。
いつの間にか適応できている、という様に丁寧な助走と云う手順を踏みます。
NEST内には、オーダーメードの作業台、オリジナルの治具、手作りの表示
といったものが多数あります。過保護ではなく適切な距離感を保ち、徐々に
温室から外へ出るまで見届ける、付き添いではない具体的なサポート。
益々障害のある方たちが働きやすく、生き易い社会を構築してくれることを願います。
でびっくりした』『職員がつきっきりでなくても作業できているので感心した』
といったコメントが、全てを物語っていると思います。
職業指導員 赤池
勝負の師走
- 2013.12.19 Thursday
- 日常
- 14:30
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- by cocorone-nest
JUGEMテーマ:軽度発達障害児
早いもので、もう師走です。
日々の訓練や生活に追われて『師走』ということを改めて感じていることがなかったのですが、
やはり就労支援員として各企業様へ訪問する際には、「今年もお世話になりました」とご挨拶を
する度に『師走』を実感しているところです。
当NESTで新たに就労が決まった方がいます。
先月から企業実習を経て、見事に採用を勝ち取ったのです。
就労支援員として、今回初めて実習前の打合せから担当を任されました。
今までも何度も企業実習を経験してきたものの、残念ながら良い結果(就労)に至る事はなかった利用者さんでした。
(今回の実習でも良い結果が出せなかったら・・・)という不安は正直ありました。
実習の段取りを決めるために初めて店舗を訪れ、打合せを行なった時に微かな希望がありました。
それは、企業様の受け入れに対する心構えがとても良かったからです。
(こちらなら安心して実習に出すことができる)そのように直感で思いました。
それから数日後、実習を体験する利用者さんと店舗様との顔合わせのために、再び店舗を訪ねました。
何度企業実習を受けていても、その実習先の方々との顔合わせは緊張するものです。
利用者Tさんが明らかに緊張をしている様子が見受けられていました。
顔合わせの際に、簡単ではありましたが店内の見学と説明がありました。
健常者にもわかりやすい物の配置など、自閉症であるTさんにとっても安心ができる『構造化された空間』になっていました。
いろいろと心配や不安はありましたが、実習の初日を迎えることになりました。
Tさんは1人で店舗へ行き挨拶をして午前中の作業をこなしていました。
私は他の用事を済ませてから、Tさんの実習先の店舗を訪ねました。
「朝も他のスタッフとコミュニケーションをとりながら、就業開始時間まで過ごしていましたよ。」
「しっかり挨拶もできましたし、今もお掃除をやってもらっています。」
と、私が到着するまでの話しをしてくださいました。
Tさんは一生懸命モップを持ち店内の清掃をしていました。
実習初日の午前中だけでしたから、まだたくさんの仕事を任せられたわけでもないのですが指示を
された事をきちんとやり遂げていました。
それから4日後、再び巡回支援を行い店舗を訪ねました。この日は店長様が不在で変わりに現場の
リーダーであるマネージャーの方が対応をしてくれました。
今回の実習は大手チェーン店の飲食業です。この日マネージャー様からの嬉しい言葉がありました。
「実は揚物の一部を彼に担当してもらっています。」
(まさかっ!)と思いました。担当するにしても実習の終り頃の話であろうと思っていたからです。
「彼に担当してもらってから、お客様をお待たせすることがなくなったんですよ!」
この言葉に、涙が一瞬こみ上げてきたのがわかりました。
それからまた4日後です。実習も最終日を迎えるとあって挨拶を兼ねて尋ねていきました。
「先日から別の品の調理を担当してもらいまして、今日お客様に提供されましたよ。」
また(まさかっ!)と思いました。
調理場を覗くと四苦八苦していながらも調理を学んでいるTさんの姿がありました。
その目は真剣で頼もしい姿にも見えました。
感動してしまい、しばらく言葉をかけてあげることができませんでした。
そのような実習を経て、この度見事に「採用」をいただいたのです。
Tさんにとって決して楽ではない実習だったと思いますが、一番良い結果を勝ち取る事ができたのは
なによりもTさん自身の努力と、企業様のご配慮だったと感じます。
また1人、就労支援センターNESTから羽ばたきます。
新たな年を迎え、新たな居場所となる所へ進んでいくTさんを全力でサポートしていきたいと思っています。
就労支援員 もりもり
就労支援センターNEST
就労継続A型 就労継続B型 就労移行
http://www.nest-cocorone.com/
〒418-0022
静岡県富士宮市小泉413−2
TEL:0544-21-9000 FAX:0544-21-9071
防災訓練
- 2013.12.12 Thursday
- 日常
- 13:48
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- by cocorone-nest
NESTでは12月7日(土)に防災訓練を行いました。
今回は地震発生時の身の守り方、避難の仕方、避難経路の確認を行いました。
最初に防災訓練の趣旨と流れを説明して、防災訓練を開始しました。
東日本大震災やその数日後にあった静岡県東部地震では、
実際に大きな地震の揺れを体感したこともまだ記憶に新しいのか、
地震発生時の身の守り方の練習では、
普段はゆったり動くことが多い利用者も思いのほか素早く机の中に潜っており、
今までの学校等で教えられた動きが、しっかり身についているのだなと感じました。
まずはA棟で移行の利用者が、B棟でB型の利用者が1階からの避難訓練を行いました。
地震発生の合図とともに身を守り、火災発生の想定の元、
第一避難場所である駐車場への避難を行い、
ほとんどの利用者がしゃべることなく、真剣に行っていました。
その後、移行・B型両方の利用者が2階へ上がり、
普段食堂として使っている多目的室からの避難訓練を行いました。
2階からの避難では避難用の滑り台を使っての避難を行い、
まれに滑り台で降りることの照れが表情に出てしまった利用者もいましたが、
避難の動きを身体で体感しておくことで、
実際の地震が起こった時の戸惑いや混乱の軽減にはなったと思います。
その後、第2避難場所である前田公園への避難を行いました。
現在、B型には車椅子を使用している利用者もいるため、
車椅子での避難についての検証も実際に行いました。
日頃の防災訓練から問題点を検証・解決策を取っておき、
有事の際にはまず職員から落ち着いて行動していきたいと改めて感じました。
中村
継続は力なり「自分を振り返る」
- 2013.12.07 Saturday
- 日常
- 14:02
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- by cocorone-nest
日々の業務に追われている中でも1週間ごとに自分を振返るための時間があります。 |
それは、社長からの指示でやり始めたことなのですが、私が入社してからずっと継続して |
行っていることです。 |
ルーチンとして1週間ごとに自分を振返る事はやってきましたが、今回は思考を変え |
昨年同日の業務報告を振り返ってみたときのひとコマを呟いてみたいと思います。 |
(庭のバラ ダブルデライト) |
○月○日○曜日 |
A・Kさんの□□□□会社での事業主委託訓練入校式へセンター長の代わりに |
立会いに行ってきての事業主委託訓練に関するコメントがありました。 |
コメントの内容は入校式の対象者A・Kさんでなく、それ以前に事業主委託訓練を |
開始していた○さんに関するものです。 |
ちなみに事業主委託訓練を大きなくくりでいうと、 |
事業主委託訓練(いたくくんれん)とは、都道府県や独立行政法人高齢・障害・求職者 |
雇用支援 機構が、公共職業能力開発施設以外の施設(学校教育法に基づく大学、 |
専修学校等の 学校や、認定職業訓練を行う職業訓練施設などを含む。)に委託する |
職業訓練をいう。 |
※ここでいうところの学校は、沼津技術専門学校(テクノカレッジ)が該当します。 |
※NESTでは、企業実習を実施し、実習先の企業が雇用を検討していただけることを |
確認した場合に事業主委託訓練制度を活用し、更なる技術の習得のための支援を |
行っています。 |
≪コメントの内容・あらすじ≫ |
○さんは事業主委託訓練を活用し、日々技術の習得に励んでいましたが企業への |
提出物の滞りがあり、企業側はそのことをよく思っていませんでした。 |
本人がしっかりできない部分があることでしたが企業側の考えとしては、それは保護者の |
フォロー、意識不足によるものと思われていました。 |
それとは別なことですが、○さんは自発的な発言が苦手で、発言をしても100パーセント |
相手に伝えることの表現ができないため、会話が極端に少なくなっていました。 |
企業実習中では、課題であった「あいさつ・返事・質問」ができるようになったと、目標を |
クリアしたことによる良い印象がありましたが、訓練経過とともに社長の見る目に変化が |
生じました。 |
致命的でもある「見ている時、見ていない時の態度が違いすぎる、よかったためしがない」 |
との評価になってしまいました。 |
原因としては、障がい者雇用率が高い企業であるため、他の障がい者と比較されることで |
本人のモチベーションがさがり本人の持つマイナス面の特徴が負のスパイラルに |
なってしまったことでした。 |
○さんは社長に自分のことをわかってもらいたいと思っていましたが、強い口調で |
言われると回答できなかったり、本人の良いところが発揮できる場面がなかった |
ことから、本人の思いが空回りしていました。 |
このまま訓練を終わらせたくない、自分が「できます!」といったのにできなかったら |
どうしよう・・・わかってもらえないなら続けられないし・・・と継続を迷ってしまいました。 |
このようなことから精神状態はよくはありませんでした。 |
事業主委託訓練は約3ヶ月ほどの期間で修了するため、ある程度の期日がせまると |
NESTと企業と沼津技術専門学校とが訓練内容の振返りを行います。 |
その後、企業が事業主委託訓練対象者の採用・不採用を通知してきますが |
○さんの場合は、事業主委託訓練が中止されたこともあり、結果は不採用でした。 |
●1年前の私のスキルでの考え方● |
「私自身として、現在の私の事業主委託訓練への考え方は、契約をすることになり、 |
入校式をやり、双方が合意の上で取り組み、就業につなげる訓練 と思っています。」 |
「今回の○さんの中止の理由のひとつに、保護者のかかわり方があることも原因のひとつ |
であることは、障がい者であるがための原因となること なのだと感じています。 |
(健常者の保護者(私としては)の立ち位置としては、かかわらないと思っているので) |
人と人との会う・会わないが生じてしまった・・・ことも、避けられない部分であるとのことでした。 |
せっかくの事業主委託訓練でしたが、このような結果が出てしまったことの経過や |
やり取りなど、今後、私がネストで支援することの勉強にさせていただきます。 |
これからも経験者のコメントを聞き流すのでなく、自分の中で整理して取っておこうと |
思います。」 |
「 」の部分が昨年の私の考えていたことでした。(文章を抜粋してあります) |
1年後の今の私の思うこととしては、 |
事業主委託訓練に関しては、まず、委託訓練の制度をいかに利用者に合わせながら |
活用していくのかが大切なことなのではと思います。 |
就職できる利用者のタイプにバラツキがあり、一般就労が委託訓練先ばかりでなかったこと、 |
本来なら、もっとNESTで訓練をしなければ一般就労できない利用者でも、福祉的就労先で |
契約を結び自分らしく働きながら、工賃を獲得するストーリーがあること、 |
進路シュミレーション(NESTオリジナル)が示す矢印の先の補助的業務が、それに当たると |
実感しました。 |
○さんの事業主委託訓練中止の理由に関連する課題・ニーズを掘り下げ、事業主委託訓練 |
中止以後、○さんの様子や保護者のかかわり方を個別支援計画の支援内容に組み入れて |
取り組んできましたが、正直、○さんは手ごわいと思っています。 |
ある日のフジ化学の朝礼の発声練習では、声が小さく前向きな姿勢でなかったので、 |
きちんと発声をするようにその場で指導をしましたが、指導を受けたにも関わらずあまり |
改善は見られませんでした。 |
保護者にいたっては、連絡帳やお知らせなどの提出物、洗濯物のバックアップなどを |
説明会で支援内容として双方で確認しましたが、まだまだ改善途中です。 |
1年前に失敗したことを、取り上げるのは方法として、私では良いか悪いかは判断 |
できませんが成長した部分がどれだけあるのか振返りも大切かと思いました。 |
NESTとしての、○さんの事例に対しての振返り・戒めから、□さんや△さんの個別 |
支援計画への反映、就職者への巡回支援・フォローアップを行い、同じ失敗を繰り 返さないようにという反省点が生かされていると思います。 |
保護者へのアプローチにより、ぶれかけた利用者の進路を修正しながら支援を |
すすめていく連携の大切さを実感し実践しています。 |
これは、今後も職員全体で共通理解として更に強化していくことだと感じています。 |
自分自身の振返りは、1年前よりは、少しは成長している自分に気が付けたことです。 |
自分の成長を自分で褒めてやりながら、前に進んで、時々こうして |
振返り・戒めながらやっていこうと思いました。 |
◆◇◆ 国際花鳥園でのひとコマ 「わたしは飛べる!」 ◆◇◆ ◆◇◆ 托鉢しているスキルアップしたインコちゃん ◆◇◆ |
『花咲かせ隊』土屋 |
大切な人材
- 2013.12.01 Sunday
- 日常
- 09:35
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- by cocorone-nest
今年は例年以上の小・中学校の1日見学及び体験実習の受入を行った。
特に富士市内の8校を6日に渡って受け入れさせていただいた。
学校の規模も様々、先生の指導方法も様々、当然生徒さんの表れも様々。
多くの学びの機会を頂戴した。
私たちは普段、彼らよりも年長の利用者さんと日々を過ごしている。
だからかもしれないが、小学生・中学生は皆、まだまだ幼くとても素直に映った。
普段感じている以上に環境設定の大切さを感じた。
環境の中には、私たち支援者の支援の在り方も含まれており、当然その部分について今回も強く学ばせていただいたという思いが強い。
高圧的・抑圧的でもなく、また、幼い子供扱いをするのでもなく、その場に応じた適切な接し方がいかに大切であるかを痛感した。
漠然とした表現ではあるが、そこに尽きる。
だからこそ、NEST施設内においてはその統一化を図らなければならないと感じた。
職員によって異なるのでは困るのだ・・・利用者さんが混乱してしまう。
職員全員に伝える為にどうしたら良いのか、私自身が感じたこの思いをどのようにしたら共有してもらえるのか。TOPに相談して解決していきたいと思う。
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