<< ちいさな一歩のその先へ | main | 本気 >>

「当たり前」を取り戻す

0

    Iさんは中途障がい(多発性硬化症)で下肢に力が入らず、
    御利用になる前にネットで自費購入した中古の車いすで生活している。
    むろん、自身の体に合っていないため、座位を取りにくく、体への負担が大きい。
    経年劣化も激しく、アームサポート(肘掛部分)はビニールテープを巻き補強。
    だが、立位・移乗をする際にアームサポートに手を置き立ち上がるため、
    いつ壊れてもおかしくはない

     
    (Iさんの車いす)

     

    さかのぼること半年前ー。
    また自分で車を運転したいと、運転補助具を購入。
    「週末は富士川の河川敷で練習してきました。」
    と天気が良い日を選び、運転練習を重ねている。
    息子さんが小さい頃は一緒にサーキットへ足を運び、
    いまは休憩時に車の話をすると止まらなくなる

    それほど大の車好き。

     

    そのIさんがいよいよ「新車」(車いす)を購入することになった。
    車いすの営業マンは、何と県内在住パラリンピアンの福島忍氏。
    アイスホッケーの重鎮だ。
    車いすユーザとして細かい点までアドバイスもいただいたそうで、
    乗用車と同じように車いすをカスタマイズが出来たと
    大喜びで報告をして下さった

    福島氏は大きな商用車に乗り、車いすの営業で各地を飛び回っている。
    (車いすでハイエース乗車?それは誰でも驚く…)
    福島氏の存在で、Iさんのモチベーションが明らかに変わった。
    と言うのも車を運転するには自力で車いすの載せ下しが不可欠だからだ…。
    それからと言うもの、毎朝、朝礼後の体操の際に、
    車いすのアームサポートを使い、体を持ち上げ腕立てを行うようになった。
    ちょっとしたことだが、大きな変化がみられた。
     
    (キャラバンと車いす…どうやって乗る?)

     

    車いすを手に入れることで
    QOLQuality Of Life)=生活の質
    は、飛躍的に向上する
    自分の好みにカスタマイズできた喜び
    自分で運転して出かけることへのワクワク
    何より、諦めてしまった日常を取り戻すことが出来るー。

    宝物を手にしようとしている彼は、
    これまでにないほどイキイキとしている

     

    新緑が眩しく輝く頃
    2台の愛車と共に、

    どこかの道を颯爽とドライブしていることだろう。


    ちはやふる加藤初段


    コメント
    コメントする









    calendar
        123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    25262728293031
    << August 2019 >>
    selected entries
    categories
    archives
    recent comment
    recommend
    links
    profile
    search this site.
    others
    mobile
    qrcode
    powered
    無料ブログ作成サービス JUGEM